ヨブ記

聖書通読、細々とながら続けています。
旧約より、ヨブ記のお話をしたいのです。

ヨブという男がいた、「無垢な正しい人で、神を畏れ、悪を避けてきた」ために神によく愛され、家族と財産を得ます。
ところが、神がその御使いを集めた集会で、サタンが彼について讒言をして、ヨブの信仰はその手に入れたところである繁栄を求めた、つまり見返りを求める信仰に過ぎないと主張するのです。

ヨブを信じる神は、サタンの言うままにヨブの信仰を試す権限を与えます。
まずは男の財に触れる権利。
「彼のものを一切、お前のいいようにしてみるがよい。ただし彼には、手を出すな。」
サタンはヨブの財産に災いをもたらし、奪い尽くします。
ヨブは嘆きつつ、
「わたしは裸で母の胎を出た。
裸でそこに帰ろう。
主は与え、主は奪う。
主の御名はほめたたえられよ。」

ついで彼自身の身にサタンの指先が触れます。
「それでは、彼をお前のいいようにするがよい。ただし、命だけは奪うな。」

ここからが本番。
でも今はここまで、後で続けます!

慕わしきハンケチ哉

何か物を集めたりすることはあまりない私ですが、唯一ハンカチは細々と揃えてしまいます。
小さくて、四角い布。数十センチ四方の布切れに、レースや刺繍をぎゅっと凝縮する。きっと女子は多かれ少なかれハンカチ好きなのだろうな、と。
ハンカチといえば、オセローを思い出す。
オセローが溺愛するその妻デズデモーナに贈るのは、「苺の刺繍のあるハンカチ」。それは、オセローの愛の証であり、そしてまた夫婦を絶望と死へ追い遣る破滅の小道具。
この白いハンカチに赤い苺、というアイテムはとても象徴的です。白いハンカチは処女性や聖母マリア、そして当時のイギリスならば処女王エリザベスを思わせます。(国教を立ち上げ、カトリックを排斥した英国は同時に聖母マリアを信仰することもやめ、それを補うように女王が神格化された)赤い苺もまた純潔を連想させます。というのも、花嫁の処女性が重視された文化では、初夜の床から新妻の破瓜の血液が染み込んだシーツ、あるいはナプキンのような布をとることが婚姻の儀式の一つでした。文化によっては、それは婚姻の成就を示す証拠品として、結婚の祝宴で参列者に示されたり、あるいは離婚裁判に提出されたりもしました。
しかも!オセローの言によると、デズデモーナのハンカチはただの布ではなく、彼の母がエジプトの魔女に与えられた魔法の篭った品で、刺繍糸は「乙女のミイラの心臓」で染められた赤色らしい。いよいよデズデモーナの処女性が強調される。
父を捨て、育った家を出て、全てを投げ遣って選んだ愛する人に、疑われ苛まれて殺されるデズデモーナ。そして悲劇の全ての曲がり角に、苺のハンカチが声高に彼女の無実と貞節を歌い上げている。

書いてるうちに、苺の刺繍のハンカチが欲しくなった。

暗殺の森 Il Conformista (1970)


製作:イタリア
監督:Bernardo Bertolucci
出演:
Marcello Clerici: Jean-Louis Trintignant
Giulia: Stefania Sandrelli
Anna Quadri: Dominique Sanda
Manganiello: Gastone Moschin
Il colonnello: Fosco Giachetti
Il professor Quadri: Enzo Tarascio
Lino: Pierre Clémenti
Madre di Giulia: Yvonne Sanson
Cieco: Alessandro Haber
時間:107分

イタリア映画独特の色気。映像美という言葉でくくってしまうのは簡単だけど、冒涜的な美しさが漂う。錯綜する時間軸に翻弄され、つい図像に執着してしまう。幼い頃、図画工作のカリキュラムとして正方形の紙に絵を描き、細かい四角に切り分けただけの簡単なパズルを作らされた。それを思い出すような映像。全てのカットが視覚的に印象的で、ふと画面の人物たちの会話から意識が浮遊していってしまうかんじー。
今も印象的な映像例を出そうとしているのだけど、ジュリアとマルチェロの電車のシーン、ジュリアとアンナのダンスシーンはもちろん、幼少期のシーンから告解室への移行やその他云々。
個人的には、特に室内のシーンの光の撮り方が素敵だと感じた!
ストーリーについてもいろいろと思うところはあったのだけど、自分の中で消化出来ていないのでまたいつか!再鑑賞してからにします

devotion for today:
Deuteronomy 1-34
明日からは歴史書

天使にラブソングを… Sister Act (1992)

ゼミ準備のために鑑賞。1・2と一気にみましたー

天使にラブ・ソングを… [DVD]

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天使にラブ・ソングを 2 [DVD]

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コメディですが、またしても修道女もの…。今回は自分のセレクションというのではないので、なんとはなしに不思議な感じ。
主演はウーピー・ゴールドバーグ。映画「カラーパープル」でデビューしているんだ。知らなかった!原作はわりと好き。なのでみてみよーっと。
真っ先に明言しておくと、物語の展開はすごーく単純。主役である歌手のDelorisは、幼少期カトリック学校で修道女に呆れられるような、クールでヒップな子供。そいで、いきなり大人になって、バン!ウーピー登場、冒頭ドタバタ、修道院に隠れることに!陰気で雁字搦めの生活に辟易しながらも、歌の力で修道院を、ひいては地域全体を幸せに導く。ついでに、自分のトラブルも仲間と力を合わせて解決!コンサートの晴れ舞台にたってはっぴーで幕。まさに全年齢!という感じ。
もちろん、笑いあり、涙、もそれなりにあり決して退屈な映画ではないのですが、うーん、さくさくみれて楽しい。週末にポップコーン食べながら映画館で観て、泣いて笑ってすっきり、な映画(。・ε・。)
またしても個人的なおもしろポイントは、修道女の個性が描かれていく点。それに、彼女たちのcallingや、使命感のdivinityと、在野の人びとの幸福感両方を讃えるかのような描き方、がすごくアメリカ的だと思う。1が92年、大ヒットでその翌年には続編が製作されている。私が育ったのは90年代後半だったけど、特に舞台が西海岸なのですごく実感のあるattitudeが表現されてる。
日本では、「天使にラブソングを…」といえばゴスペルミュージック、というイメージがあるんだけど、実際に当時のカトリック教会の聖歌隊はどうだったのか。negro spiritualから派生しているゴスペル音楽というのは黒人奴隷から生まれたのだから、米国のプロテスタニズムから生まれたもののはず。否定こそしないにせよ、日曜礼拝の一部としてああいうボディランゲージを盛り込んだパフォーマンスを行なう教会はあったのかな、もしくは以降出てくることはあったのかな。調べてみます。

devotion for today:
Numbers:1-36

カモミールティーでふにゃふにゃ

温かい飲み物が好きです。
珈琲、紅茶、緑茶、中国茶、などなど。母も好きでなんだかんだ色々と飲み物(豆、茶葉など)がそろっています。そのなかでも、殊更わたしが個人的に用意して飲むのが、ハーブティー。特にカモミールティーが大!すきで、冬は切らさないように注意しています。

去年からお気に入りなのが、LUPICIAのsweet dreams!というハーブブレンドカモミールがベースで、生姜と林檎がブレンドされているらしい。あまいゆめ。小さめのポットに一人分淹れて、布団に潜り込む前に飲んでます。しあわせー

devotion for today:
新共同訳 Exodus 28-40, Leviticus 1-27

聖書を読む

12月の終わり頃から、聖書の通読をはじめました。
目標は3ヶ月、日本聖書協会から刊行されている、新共同訳の中型聖書続編つきを読み進めています。
と、言いたいところなのですが、実はその愛用の聖書さんが手元にありません(・・*)ゞそこで、ひとまずiphoneのアプリケーションを使っています。youversioniphone Bible appです。こちらは著作権切れの翻訳を用いて、世界中の主要言語で無料聖書を提供しているアプリ。日本語では、1954年に出版された口語訳聖書のデータが公開されています。

面白いのがreading planという機能。どのくらいのペースで、聖書のどういう部分を読んでいくかの計画を提案してくれるというもの(無料の会員登録が必要です)。
例えば私は現在「Bible in 90 days」というプランに挑戦中。すると、通常の読書画面に加えて、日毎に読み進めるべき章を表示してくれます。とはいえ、もちろん読み進めることも出来ますし、遅れた分を後でまとめて読むことも出来ます。ペースメーカーとして上手に利用すれば、とても便利かも**

とはいえ、明日にはちゃんとした聖書も取りにいけそうかな。いかんせん、口語訳は古いので、書籍版に移行していくことになると思いますが、reading planは利用を続けてもいいかも!
聖書通読表は、聖書協会でも配布(有料ですが数百円です)されていたり、その他にも公開しているサイトがあるみたいなので、そちらも検討してみたいな(´・ω・`)

聖書通読は、いつでも新鮮な発見に満ちていて興味深い体験です。でもこの壮大な書物を一定のペースで読み通すのはとても難しく感じます。
三日坊主に終わらないように、ペースメークしながら励みます。

中型聖書 旧約続編つき - 新共同訳

中型聖書 旧約続編つき - 新共同訳

devotion for today:
Exodus4-27